高次脳ないっちゃんはディへそして私は神戸へ-高次脳機能障害をサポートするアイズ

高次脳ないっちゃんはディへそして私は神戸へ

2022年06月10日

今週の初めのこと、西へ東へ（笑）

とあるご縁をいただきまして
というのも以前からちょいちょい出てくる
いぐさのKくん
日本の伝統文化・伝統技術であるいぐさを
後世に残していきたいと
活動をされている青年？です
なんではてな？
ずっと青年と思っていたのですが
実は私と少ししか歳が変わらなかったことが判明（笑）
そんな歳のことはどうでもよくて
アイズが展開しようとしている就労支援B型事業所で
利用者の方に「いぐさ」を使ったお仕事をしていただく段取りになってます
いぐさミーティングなるものを重ねております

そのKくんとKくんの活動を応援している
私の友人が「しらいさ〜ん　しらいさんもおいで〜」と
お声かけてくださったので
行ってきましたよ〜

実はKくん色々地道にコツコツとされていて
園芸療法の学校と繋がりを持たれたり
いぐさの本場熊本まで足を運んで
この度いぐさの会の会員に入れていただいたり
（話すっ飛ばし過ぎですが、ほんまコツコツと地道に活動されていて
それが実を結び認められたということなんです）

でどこに？ついて行ったんかというと…

神戸市のとある大学
園芸療法を教えておられる先生をご紹介いただき
私もそれについて行ったという次第です！！

園芸療法は私何か勉強したわけじゃありません
でもなんとなく肌感で脳にいいって感じています

15年前関西リハビリテーション病院でリハビリをさせていただいた時
ワガママにも当時の主治医勝谷先生にお願いをして
屋上にプランターと土と苗を持ち込ませてもらって
夏野菜…確かきゅうり・プチトマト・オクラなどを育てさせていただいた
経験があります
毎日水やりをして育てることが
絶対の絶対に脳にいいはず
なんの根拠もないけど
そう思ってお願いしたんです

案の定いっちゃんにはとても良くて
毎日水やりをして野菜の成長を楽しみにしていた
そんな記憶があります

それともう一つ
他の患者さんもとても楽しみにされていたご様子で
プランター栽培一つなのに
それが会話の糸口になったり
不自由な手で一生懸命プチトマトの芽かきをしてくださったり…

その中でお一人確かいっちゃんと同じ世代の患者さん
オクラに実が実ったと私の手を握って
男泣きに泣かれたことがありました
その方は言葉をうまく発することができずにおられました
でも小さなオクラが一丁前にちゃんとオクラの形で
大きくなろうとしているそのプランターの前で
私の手を両手で握って泣かれたのです
その涙には色々な感情が入り混じっていると私は
その時感じました
高次脳で感情失禁といってしまえばそうなのかもしれないけれど
言葉にならない歯痒さや
話せないことの孤独
自分の身に起こったことを受け入れられない気持ち〜etc
でも頑張って実をつけようとしているプランターの野菜を
見ることで自分も頑張らないとと思われたのではないかと
想像しました
文章にするとうすっぺらくなりますが…
もっと奥が深い　教科書には書いていない
いろんな気持ちがプランターの周りにはあったような気がします

園芸療法などという言葉さえ知らない私が持ち込んだ
プランターがこんなにも患者さんの心を動かすんだと
逆に私の心が動いた出来事です

あれから時はすぎコロナのおかげで
私たちは畑活という園芸療法を再開
これもまた園芸療法するぞ！！と意気込んだわけじゃない
あれよあれよと繋いでくださったおかげで
今はリハビリの主軸、あっ私のストレス解消も含め
白井家の食卓に賑わいを添えてくれる
野菜たち
ほんまにええものに出会ったなぁ〜と感じている次第ですが
ここまでが前置き👉前置き長〜い😅

園芸療法を教えておられる先生に
繋がらせていただきました！！

息子と同じ歳の😲お若い先生
さすが引き出しも多くフットワークも軽い
いろんなお話に展開しワクワクする時間をいただきました

おこぶで着いて行った私だけど
こうやって人が繋いでくださるご縁を大切に
障害者も健常者もない
みんなで楽しいことワクワクすることがしたい！！と
妄想が駆け巡っております

重度高次脳機能障害のいっちゃんには

生きること全てがリハビリです！！
66歳　もう頑張らんでいいよって緩めてあげなあかんのん違うの？と
考える時もあります
でも一番元気になりたい、色々出来るようになりたいと
思っている人はいっちゃんだと信じて
これからもお尻を叩く所存です
そして、私と繋がってくださった高次脳機能障害の方には
あきらめんとがんばろ！！って言い続けたいと思います