いっちゃんが倒れた日は寒い雨だった
2025年12月29日
あれから長い年月が流れました
2007年12月28日は冷たい雨の日だった
それはいっちゃんが倒れた日
今でも鮮明に覚えてる
体調が悪いって言ってるのに
会社は仕事を終わらせるよう言ってきた
心配だった私は一緒に営業車の運転をし、
雨の中師走の街を走った
車が混んで思うようにお客様の所にたどり着けない
寒くて悲しい一日だった
いっちゃんが倒れたのは営業所
夕方入金を済ませて
営業所に戻った
私がいっちゃんにかけた言葉
「カバンを課長に渡したらすぐに降りてきてな
私ここでエンジンかけたまま待ってるから」
なのに降りてきたのは課長だった
「奥さんまだまだかかるから
事務所に上がってきてください」
私は「まだ帰れないんや…」とひどくがっかりした
そしてここのところずっといっちゃんの体調を案じて
疲れ切っている自分の思考が停止した瞬間だった
たらればを言ったらきりがないと
自分に言い聞かせて生きてきた
あの時強硬に連れて帰れてたら…
精神科ではなく
脳の病気を疑えてたら…
いっちゃんはいまだに全国で2例しかない
脳の症例で
循環器の専門病院でもそれを見つけることが出来なかった
だからしょうがないねん
自分に何千回も言い聞かせても
私が私を許せない日
それが12月28日
私がそばについていたのに
見つけてあげることが出来なかった
「帰らせてください」ではなく
「もう帰ります」と言えなかった自分を許せない日
昨日がお天気で良かった
神様が許してくれたような
そんな穏やかな暖かい一日
いっちゃんは遅めの朝食をゆっくりと食べ
「いっちゃん今日は畑行く?」の私の言葉に
「行く行く」と笑ってくれた
自転車を押し、ゆっくり歩く
畑まで歩けるかは誰にもわからない
ゆっくり、ゆっくり
ふと口笛が吹けるか聞いてみた
吹けるよといっちゃん
全然吹けないう~う~の声で
上を向いて歩こうのメロディーを吹いてくれた
そのうちう~う~は歌になり
二人で歌いながら畑まで歩いた
師走とは思えないほど暖かくて穏やかなお天気
ゆっくり歩きながら
300メーターの道のりを穏やかな気持ちで歩けた

この時期何度となく襲ってくるざわざわした気持ちを
あまり思い出さなくて良いように
いっちゃんと過ごす
お風呂にゆっくり入り
晩ご飯を食べる
美味しそうに口からご飯を食べてくれているいっちゃんを見ながら
穏かな気持ちになろうとする私がいる
長い間、口からご飯が食べれてほんとに良かったわ と
良かった探しをする
そしてあの日を思い出さないようにする
最近いつも晩ご飯を食べたら
2人でくっついてソファーに座ることにしてる
それはすぐ横になろうとするいっちゃんを
阻止するため
寝るまで2人でTVを見る
昨日も日課のソファーでTV
私に寄りかかってくるいっちゃんは
温かい
温かいいっちゃんがそばにいてくれて
幸せや~と心の中で繰り返す
私の小さな幸せ探しの一日




小脳出血後遺症障害を発症して18年目です。七芸で『もしも脳梗塞になったら』を見てます🎦今は大阪脳卒中の会の当事者会へ入り、発症当時を見直してます。道は遥かに続いてますが、取り組んでいきたいです♪
和田さん
いつもアクティブな和田さんに元気を頂いてます
来年もどうぞよろしくお願いいたします