高次脳ないっちゃん悲しいお別れ

2022年05月10日

GW中に飛び込んできた悲報

悲しいお別れをしなくてはなりませんでした

お別れに駆けつけたその時
まだほんのり温いお母さんは
小さくはなっていたけれど
まるで少女のように透明感のあるお肌で
94歳という年齢を全く感じさせない
皺一つないお顔で眠っているようでした

お洒落なお母さんらしく
控えめな でも質の良い上品な装飾品を身につけて
「いさおくん」と今にも起きそうな気がしました

いっちゃんはお母さんとのお別れを理解できているのか?
私はいっちゃんの心がどのように揺れ動くのか
はたまた忘れてしまうのか
不穏になるのか
想像ができずいっちゃんのことがとても心配でした

いっちゃんとお母さん

随分長いこと31歳まで(結婚するまで)
お母さんに面倒をかけたように聞いています
いっちゃんの食事作り一つとっても
とても気を使った話をお母さんから聞いていました
アイロンだってちょっとズレただけでやり直しがくるねんで〜と
お母さんは笑い話でよく話しておられました

古い話になりますが
私がいっちゃんと喧嘩した時は実家ではなく
いの一番に「お母さ〜ん」と泣きつきにいったものです
お母さんがいっちゃんにギュ〜っとお灸を据えてくたことも
今では懐かしい思い出


いつもおしゃれをしていた上品なお母さん
いつ行ってもストッキングにブラウスやスカート
ワンピースをきちんと着て
髪もいつも美容院でセットしていたお母さん
洋裁がとても上手で
自分で服まで作ってしまうお母さん
ご自分で縫った白い大きな襟のブルーのような薄紫のような花柄の
ブラウスがとても素敵で印象に残っています
白井家の長男に嫁ぎ、大家族の切り盛りを一手にこなしていたお母さん
「私はサラリーマンと結婚したかったのに」と笑いながら
話しておられました

「京子さん 私は台所にも鏡を置いてるねん
誰か玄関に来られたら、出て行く時はたとえリップでもさして出るねんよ」と
身だしなみがとても大切だと教えてくれたお母さん
ジーパンは作業着だから若いお嫁さんが着るものじゃないと
お嫁に行った時教えてもらいました

白井家の味付けやしきたりやお母さんには本当にいっぱいのことを
教えていただきました

いっちゃんの体型が変わった時
ズボンのウエスト出しを教えてもらったことも懐かしい思い出

私が思い出すようにいっちゃんはお母さんとの大事な思い出を
思い出すことができるの?
それすらわからずに私と息子と娘は胸が苦しくなりました

危篤から合わせて4日間

頑張ったいっちゃん
こんな時期だからもちろん家族葬
地元にはたくさんのお友達や親戚が多いお母さん
色々な村のお役や市のお役をこなしてこられたお母さんの
お葬式は
それらの人々に変わって
たくさんのお花に見送られたお葬式となりました

いっちゃんの心はどうなの?
お母さんとのお別れ理解しているの?

いっちゃんの一挙手一投足に心の中を想像するしかできない私たち家族
ここでも重度高次脳機能障害を思い知らされることになりました
私は例えわからなくても、息子としてのいっちゃんの気持ちは
どうなのかと言う原点に帰って
判断はどうであれ「いっちゃんはどうしたい?」という言葉を投げかけました

お骨上げは           「行きたい」
兄弟が並んで挨拶する時は?   「座っとく」
お墓に納骨するのは行けそう?  「行く」
大丈夫?            「大丈夫」
頑張れる?           「頑張れる」
全ていっちゃんがどうしたいか?  その判断に委ねました

いっちゃんは「おかあちゃん こんなとこ入ったらあかんがな」と
棺のお母さんに声をかけました
誰に言われるでもなく自分の頭で考えて
「おかあちゃん」と声をかけ
お母さんの顔を撫でました


きっとお別れは悲しい寂しいでは言い表せない
いろんな感情が入り混じった気持ちだったに違いない
そう感じました
大事なことは全てわかってる
私はいっちゃんは口には出せないけれど
全部見てるし全部わかっていると思います

願わくば悲しい気持ちは忘れて
いつまでもどこかで大好きなお母さんが
いっちゃんのことを応援しながら
元気でいてくれていると記憶に留めて欲しい
などと勝手に願っています

多少ソワソワした行動はあったけど
家で見せる高次脳機能障害のあれこれは微塵もなく
ちゃんと座って
ちゃんとお焼香して
お食事もむせることも吐き出すこともなく
トイレの失敗もなく
紳士的ないっちゃんだったと思います
いっちゃんが精一杯いっぱいお母さんに向けた
がんばりだったように感じます

病気になっていっぱい心配をかけた分を…

埋めるかのように
いっちゃんは頑張ったと思います

お母さんお父さんとは会えましたか?

天国でずっと見守ってくれているお父さんから
ぼちぼちでいいから
いっちゃんの頑張りを聞いてくださいね

お母さん
いっちゃんの口笛をお父さんと一緒に天国で聞いてくださいね

お母さんが
「伊三雄君はスポーツが万能で。何させても一番やってん
運動会のリレーでビリの子を抜いて走るから
写真撮ってもどこが一番かわからへん」と
ニコニコしながら息子自慢をしていたお母さん

天国でも「伊三雄君の口笛は心に沁みるわ〜自慢の息子やな お父ちゃん」と
いっちゃんのことを自慢してくださいね

子供3人  孫6人
お母さんは白井家みんなのお母さんであり
おばあちゃんであり
そんな太陽のようなお母さんに
心から感謝を込めて…


その後のいっちゃんは何事もなかったように
多少の疲れは見られたものの
いつものペースで生活しています

心の中に母を亡くした大きな穴がぽっかりあるかもしれません

私と息子と娘にできることは
そんないっちゃんのそばにいることぐらいかなと
ぼんやり考えています

そして亡くなってから後悔するぐらいなら
こんなご時世だけど
会いたいと思う人に会いたいと思う時に誰にも遠慮せず
会いに行こうと思っています

photo of white moth orchids
Photo by Larissa Megale on Pexels.com

皆さま今日もハッピーな1日をお過ごしください💖

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