kyokoのひとりごと〜夢は続くよどこまでも
2022年03月11日
高次脳ないっちゃんのほっこりエピソード
今お世話になっているのは高次脳機能障害をよく理解して
サポートしてくれる就労支援B型事業所です
そこでのこと
いっちゃんがとても嬉しそうなニコニコした顔で
封筒を私に見せてくれました
その時の発語は
「買え！買え！」
最初なんて言ってるのかわからなかったのですが
いっちゃんの嬉しそうな表情と
何回も何回も
「買え！買え！」と言って
その茶色の封筒をどんどん私に押し付けてくるいっちゃんを見て
『お給料』ということがわかりました
職員さんの話では
中身を嬉しそうに確認したらしいです
サインも自分でちゃんとできたようです
そして後から行った私にその封筒をどんどん押し付けてくる
そのいっちゃんの顔が誇らしげで嬉しそうで
なんとも言えない気持ちになりました
いっちゃんはもう15年も仕事もできず
自分は稼いで家族を養うことができないと
心のどっかであったのでしょうか？
そんなこと考える能力は残っていないと
思われがちだけど
大事なことは全てわかっていると
私が感じるのはいっちゃんのこんな行動からなのです
その日は帰り道ももういっちゃんのパワーが炸裂
おうどん屋さんを指さして
「寄れ！寄れ！」と言うのです
普段は疲れて放心状態か爆睡で
助手席の主になっているはずなのに
パッと横を見ると目を爛々と輝かせて
「入れ！入れ！」と言ってきます
うどん屋さんやったり
回転寿司やったり
餃子屋さんやったり
沿道の飲食店１軒ずつ
「寄れ！寄れ！入れ！入れ！」コールです
多分いっちゃんは私にご飯を奢ってあげたいと
先程の茶色の封筒のことを思っていたのでしょう
その気持ちが嬉しくて
私一人になんてもったいない
「いっちゃんさっきのお給料で
家族でご飯食べに行こう！！
いっちゃんの奢りやで」と言うと
ニコ〜っとこの上ない嬉しそうな顔をして
「うん！！そやな！！」と納得してくれました
その日は助手席で居眠りもせず
とても幸せそうな満足そうないっちゃんを見ることができました
私は「男は仕事よ」この呪文のような言葉の意味が
やっとわかったような気がしました
昔、元気な時 営業職としてバリバリ働いて
家族を養ってくれていたいっちゃん
まさか自分がある日突然働けなくなるなど
１ミリだって思っていなかったはず
ずっと家族が幸せに暮らせるように
大きな傘をさしてくれていたいっちゃん
私たちはその中で雨に濡れることなく
ぬくぬくと過ごさせてもらっていました
いっちゃんは今でも大きな傘をさしたいと
思っているのです
もっと元気になりたい
もっとできるようになりたい
そう思ういっちゃんのモチベーションは
そこにあるのだなぁと
その茶色の封筒を見ながらつくづく感じました
いさおさんにできる仕事なんてあるんですか？
作業所に行く意味あるんですか？
そう言った某公の方には悪いけど
こんなことを言える
いっちゃんは確実に能力が増しています
皆さんもそう思いません？
私が今回就労継続支援B型事業所を
やりたいと思う理由は山のようにあります
確実にこの日のいっちゃんの笑顔も
私の背中をぐいっと押してくれた出来事です
誰だって人の役に立って喜んでもらいたいと
思っています
障害があるとかないとかそんなの関係ないんです
必ずできることがある
それを見つけるのが私の役目だと思っています
高次脳機能障害はまだまだ認知度も低く
理解してもらえない障害ではあります
一人づつその障害の出方が違ったり
場合によりは怠けているとか
ふざけているとか思われたりすることも多い
でも脳が傷ついたことで起こる障害なんです
正しくサポートすればできることはいっぱいある
そして緩やかにでも改善したり
失った機能を獲得していくことだって夢じゃないと
私は思っています
しつこいとか諦めが悪いとか言われても
全然平気！！
元には戻らなくても
緩やかにでも改善する！！
私はこの言葉を信じようと思っています
夢はどこまでもどこまでおっきく💖
to be continued~~
皆さま今日もハッピーな1日をお過ごし下さい💖
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