kyokoのひとりごと〜夢は続くよどこまでも

2022年03月04日

2、バイバイ✋就労継続支援B型事業所


私と就労継続支援B型事業所との出会いは昨日のブログで書いたような
出会い方でした
まだまだ障害者となったオットと暮らす初心者さんの私
どんなことが不都合で
どんなことに困って
どんなところに助けを求めたらいいのか
全然わからない
生活がイメージできない
全くの手探り状態で
しかも意思の疎通ができない重度高次脳ないっちゃんは
本読んでも当てはまる項目は見当たらず
「教科書欲しい〜!!!」と叫びたくなる毎日

最初は高次脳機能障害になったいっちゃんとの暮らし
「私できる」と甘く考えていたのかもしれない
今でもよく言われますもん
「施設に預けるとは考えなかったんですか?」
その質問の裏には
「こんな重度な人、家で見るのん無理あるやろ?」
っていう気持ちがあると思うんですよね
それほどいっちゃんは重度って言うことです
全国で一人の脳の症例とか、極めて重度な高次脳機能障害とか…
あはは😅そんなとこ一番にならんでもええのに

当時 高次脳になった夫を持つ同じ立場の方と
意思の疎通ができたらね〜と話したものです

昨日のブログで書いたケアマネさんは
とっても優しい私より年上のベテランの
ケアマネさん
でも高次脳機能障害の知識や経験があったかは疑問
しかも高次脳は症状の出方が種々様々
なので
今まで経験されてきたお年寄り高齢者のプラン作りに
いっちゃんを当てはめていく結果になりました
いやたくさん勉強もしてくださったと
思いますよ〜
でも圧倒的に高次脳に関する情報がなかった
すごく優しい方やったから
制度の中でできる範囲で希望を聞いてくださったと
思っています
私の心が整っていなかったことや
知識もなかった
情報を集める余裕もなかった
相談乗ってくれる人もいなくて
正直に言うと相談する心の余裕もなかったかもしれません
どんどん暗闇の世界に吸い込まれていくような
孤独の闇にのみ込まれて壊れていく自分を止めることができなかった時期
「いっちゃんをなんとかしなあかん」
毎日毎日おかしな行動ばかりするいっちゃんに
驚いてばかりで
どうしていいかわからない
でもどうにかもっとよくなってもらいたい
そんな日々でした

ここまで前置きが長いですが💦

就労継続支援B型事業所の職員さん

今でもノート残してあります
職員さんとの連絡帳みたいなもの

どの人もとても優しい良い人でした
仕事で遅くなってもイレギュラーに
臨機応変に対応してくれる
いっちゃんと近くの公園でキャッチボールしてくれる
そんな職員さんでした

でもいっちゃんその頃から一日中
奇声を発するようになったのです
一日中声を出す
「あ〜あ〜」だったり、「う〜う〜」だったり

補足すると大阪に帰ってきた頃のいっちゃんは
今のいっちゃんからは信じられないかもしれませんが
自分で携帯電話で電話をかけてきて
「ママ〜パパやで
何してんの?パパはなテレビ見てんねん」とちゃんと会話できるまでに
リハビリで回復してたのです

なのに自宅に帰ってどんどん混乱が増すいっちゃんを見ていて
どうしていいかわからない

きっといっちゃんも自分の人生を受け入れられなくて
「もっと元気になりたい」と思っているのに
リハビリする場所ではなくて
作業所やディサービスで過ごす自分を受け入れられず
葛藤していたんだと思います

ある時仕事が遅くなって
作業所に直接迎えに行ったことがあるのです
そしたらいっちゃんが
暖房のついてない部屋で
ジャンバーを着てマフラーをして指先のない手袋をして
震えながら
職員さんと2人で作業をしていました


「なんで?暖房つけないんですか?こんな寒いのに」
「お風呂に入ってない子がいて暖房をつけると
匂いが立ち込めるので暖房はつけれないんです」

今でも覚えています
その衝撃的な返事
そうか だからいっちゃん作業所に行った日は体が冷たくなって帰ってきてたんか
こんな真冬やのに😢
もっと早く迎えに行けば良かった😢

帰りの車の中で私わんわん泣きました
「いっちゃんごめん。ほんまごめん」
と同時に2人の子供たちにも
「ごめん、パパを作業所に行かせてママが悪かったわ」
この姿は2人の子供特に娘には見せられないと
思いました
いつもばりっとスーツを着て娘を学校まで送って行っていたパパ
「ゆかちゃんのお父さんは弁護士さん?
会社の社長さん?」
友達がみんなそう聞くねん!!とニコニコして私に話す娘の自慢のパパだったはず

そのパパが暖房もない部屋で
軽作業をしているなんてとても見せられないと私は
申し訳ない気持ちでいっぱいになり 
情けなくて大泣きしたのです


当時を振り返ると
何もかもが分からなくて手探りで大変化した家族の形にもついていけなくて
そんな涙だったのかもしれません

今なら「ははは😄 寒いやん暖房つけてよ」と言えたかもしれない

そうやって一つづつ 心に傷をつけながら
日々をやり過ごしていました

いっちゃんが大声を出していたのは
このせいなのかも
特に外に感情を出したくても出せない
しんどいねん とか嫌やねんとか
伝えたくても記憶に留めておけない
そんな重度の高次脳ないっちゃんは
その頃原因もなくバタバタと倒れていました

橋本圭司先生との出会い

そんな時、ある講演会で東京の橋本先生と
お話しする機会をいただきました
いっちゃんを見て先生は第一声
「奥さんご主人をあまり頑張らせすぎてはいけませんよ」
「だって仕事頑張りすぎてこうなったんでしょう
また倒れますよ」
「森林浴とかのんびり過ごすことも大事です」
その言葉でいっちゃん仕事はもういいかなと
作業所をやめたのです
「男は仕事よ」と教えてくれた作業所のオーナーには悪いけど
その時の私はそう決断しました

とてもよくしていただいたのに
今更こんなことをブログに書くのは
心苦しいのですが
「なぜお風呂に入らない子に 
お風呂には入ろうねと教えないのか」不思議です
清潔にするという基本的なこと
人に迷惑をかけない生き方を教えるべきです
「お風呂に入る」をその子の目標にすることはできないの?
その時の私はそう思ってしまいました

それか別の理由があったのかは本当のことはわかりませんが

まだまだ 障害受容のかけらもできていない
なんならそんな言葉があることも知らない
トゲトゲした私でした
まっいいか〜なんて言葉全然思えなくて
なんで?それおかしくない?
なんで??
そんなことばっかり思って
苦しくて悲しくていつもイライラ怒っていて
自分で自分を追い詰めて
自分がどんどん壊れていくそんな感じでした

そのことがあってから
作業所は、仕事はもうええかなって…
勝手に思っていました

to be continued〜

皆さま今日もハッピーな1日をお過ごし下さい💖

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woman sitting while showing heart sign hands
Photo by Hassan OUAJBIR on Pexels.com

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